音楽の上達に欠かせないのが「客観的に自分の音を聴く」こと。
練習中は気づけなかった癖やズレも、録音を聴くと驚くほど明確に見えてきます。
しかし、いざ聴き返すと「自分の音ってこんな感じだった?」と戸惑う人も多いはず。
今回は、録音した音を“正しく・冷静に”聴くためのコツを紹介します。
耳の感覚を磨きたい方や、より効果的にスタジオ練習をしたい方はぜひ参考にしてみてください。
🎧 自分の録音が「違って聴こえる」理由
録音した自分の声や演奏を聴いて、「思っていたのと違う」と感じるのは自然なことです。
人間は、声や楽器の音を 骨伝導と空気伝導の両方 で聴いています。
しかし録音では空気伝導の音のみが再生されるため、実際に耳で聴くと印象が異なってしまうのです。
この“違和感”を乗り越えることで、真に客観的な耳が育ちます。
🪞 客観的に聴くための3つのポイント
① 時間を置いて聴く
録音直後は、演奏中の感情や印象がまだ残っているため、冷静に判断しづらい状態です。
少し時間をおいてから再生することで、第三者のような視点で聴けるようになります。
② 全体を通して聴く
最初から細かい部分に注目すると、全体のバランスを見失いやすくなります。
まずは「全体としてまとまっているか」「テンポや音量のバランスはどうか」を意識して聴くことが大切です。
③ 改善点を“ひとつずつ”に絞る
「ここもダメ、あそこも気になる…」と考えると、分析が曖昧になってしまいます。
1回のチェックでは 「リズム」や「ピッチ」など1項目だけ に注目することで、具体的な改善につながります。
🎚 音質にもこだわってみよう
録音をより正確に分析するためには、できるだけ環境ノイズの少ない音源を使うことが大切です。
スタジオのマイクやレコーダーを使えば、家庭では再現しにくいクリアな音で録音が可能。
音の立体感や空間の響きを感じ取りやすくなり、より正確な耳のトレーニングにつながります。
🎵 iB MUSIC STUDIO & Schoolでの“耳育て”活用法
iB MUSIC STUDIO & Schoolでは、セルフ録音も簡単に行える環境が整っています。
自分の歌や演奏を録音し、その場で再生・確認することで、練習の質を飛躍的に高めることができます。
また、講師によるアドバイスを交えれば、「どこをどう聴くべきか」も具体的に理解できます。
レッスンやリハーサルを録音しておくことで、
- 成長の過程を“耳で”実感できる
- 苦手箇所を客観的に把握できる
- 自分の演奏を分析する習慣がつく
といったメリットが得られます。
🌟 自分の音を「他人の耳」で聴けるようになると…
最初は抵抗を感じる人も多い「録音チェック」ですが、続けるうちに耳が変わります。
“できていない”ではなく、“もっと良くできる”と前向きに受け取れるようになると、
練習そのものがぐっと楽しくなります。
そして何より、自分の音を客観的に聴けるようになることが、音楽を長く続けるための大きな力になります。
💬 最後に
録音は“自分というプレイヤーを映す鏡”です。
音のズレや弱点を見つけることは、成長のきっかけに過ぎません。
次のスタジオ練習では、ぜひ録音した音を“第三者の耳”で聴いてみてください。
そこに、確かな進化のヒントがあります🎧
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