七夕。

皆さんいかがお過ごしでしょうか?梅雨に入り長雨が続いていますね。洗濯物が乾かないと嘆くくらいならまだましで、各地で水の被害が起きています。土石流のショッキングな映像がニュースで報道されたり、家や橋が壊れたり、人が流されたりと、オリンピックも霞むような悲しい出来事に心が揺れてしまいます。被害にあった方には謹んでお見舞い申し上げます。

フルーツ王国山梨では初採りの果実が出荷されています。ちよひめや日川白鳳などの早どりの桃はすでに多く出荷されているようで、7月は農家さんたちの忙しい季節でもあります。もう口にした方も多いのではないでしょうか?山梨の桃は美味しいですからね。フルーツ好きには嬉しい季節の到来というわけです。

そして、7月といえば外せないイベントが「七夕」ですよね。子供達から幼稚園で短冊を描いて「棒」に吊るしたんだと聞かされて、もうそんな季節かと思っていたら、最近やたら「なぜなぜ博士」な長男が「七夕ってなに?」と聞いてきたのです。七夕といえば、おじさんの私も幼い頃から親しんできた風習ですから自信満々で説明しようと息子の顔を見ながら「そりゃあ、短冊にだな、願い事を・・・」と言いかけて「織姫と彦星が・・・」と言ったところで気が付きました。

「え?七夕って何?なんだっけ?」

頭の中に空虚が広がったお父さんはとりあえずその場を有耶無耶にしてスマホ片手にトイレに駆け込み、「グーグル先生!七夕って何?」と検索するのでした、トホホ。大人だって知らないことたくさんありますよね?

まず、七夕とは東アジアに古くから伝わる季節の節目の行事で、日本では奈良時代に奈良時代に中国から伝わったそうです。旧暦の7月7日の夜の行事で、古くは「お盆」と関連があったそうですが、今はお盆が8月の行事になったのでその関連性は薄くなったようです。ちなみに、短冊に願いを書いて笹の葉に吊るすのは日本独自の風習らしく、願い事も「芸事の上達」を書くのが良いとされているようです。

古来日本にある風習「棚機(たなばた)」と中国からもたらされた「乞巧奠(きこうでん)」が組み合わさって今の七夕になるのですが、どちらにも共通しているのが「はたおり」、つまり織ものなんですね。そう、織姫の物語に繋がると言う訳です。七夕といえば、織姫と彦星の物語は非常に有名です。機織りの名手である織姫と牛飼いの彦星が出会い、2人はとても仲が良かったのでいつも一緒にいたのですが織姫は機織りをしなくなってしまい、彦星は牛の世話をしなくなったので天の神様が怒って、2人を引き離してしまう、しかしそれを哀れに思った天の神様は1年に1回だけ会うことを許したのでした、という物語です。ロマンチックですねぇ、ですから中国圏では七夕が「バレンタインデー」のような位置付けだそうです。この物語は日本のアーティストにも影響を与えているようで、七夕由来の色々な歌が作られています。私がびっくりしたのがスピッツの「涙がキラリ☆」!これは織姫と彦星の七夕の物語を題材にクリスマスじゃないだろ!的な発想で作られたそうです。確かによく歌詞を読むと七夕が織り込まれていることがわかるんですね。初めて聞いた時全然わからなかったのは私だけかもしれませんが、何十年ぶりかの驚きの発見でした。そして、私は興奮を覚えながら子供達に上記のことを伝えます。こうして、大人は子供ににわか知識を伝えるんですねぇ。

しかし、息子達の興味はすでに別のものに移っていたので、せっかくの機会は失われてしまうのでした、とほほ。また来年にとっておきましょうか。これも一年に一度の機会なのかもしれませんね。

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