音楽の起源を探る!Part4

打楽器は想像できる最古の楽器なのでしょうが、大昔から現存する明確な実物が残りにくいものです。では、証拠が残る最古の楽器はなんでしょうか?

諸説あるようですが、最近まで今から43000年前に作られた「ネアンデルタール人の笛」がもっとも古い笛だと考えられていましたが、どうやら違うと言う研究が出たようです。確実に最古の管楽器と言われているのは約36000年前にハゲワシの翼の骨で作られた笛のようで、ドイツから出土されました。22センチの骨にはとても意識的な穴が空けられており、口を当てる部分はV字になっています。とても精巧に出来ていますが、一体どんな音色を奏でるのでしょうか。

実は動画サイトでその復元音源がありますが、幻想的な音色をして興味深いです。この音色が深い洞窟の中で流れていたら音が反響してさぞ心に響いた事でしょう。仕事(狩り?)の疲れを癒したり、一抹の寂しさを表現した若者がいたのかもしれません。

さて、発見された笛ですが、複数穴が開いていました。最初から指を押さえる穴を作ったりはしないですよね。きっと最初は中が空洞の骨を吹いたりしたのでしょう。骨の長さや大きさ、種類で音が変わるのを面白がった最初の人が笛を作ったかもしれません。そして、偶然ヒビが開いていたのをふさいだら音が変わった・・・。きっとたくさんの試行錯誤があったはずです。

それに、複数の穴が開いているのを見ると音階の認識も有ったのではないでしょうか?穴のふさぎ方やふさぐ穴の位置で音色が変わるのを理解していたに違いありません。そう考えると「音楽家」もいたはずで、打楽器を加えた楽団もあったかもしれません。

古代の人類が笛を用いたり、太鼓を叩いたりして、人生に音で彩を加えていたかもしれないと思うと、楽しくて夜も眠れなくなりそうですね。

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