音楽の起源を探る!Part12

今回は和太鼓を取り上げてみようと思います。和太鼓は皆さんご存知でしょう。お祭りとか盆踊りとか神社仏閣の祭祀などに欠かせない楽器です。ドンドンと単純な音を出す楽器くらいの認識の方もいるかもしれませんが、和太鼓ってそう単純じゃないんですよ。歴史は古く縄文時代にまでルーツが遡れます。打楽器ですからもしかしたらそれ以前にもあるかもしれません。

そして、ここで特に注目したいのは山梨にルーツを持つ楽器でもあるという事です。御諏訪太鼓(おすわだいこ)をご存知でしょうか?長野県岡谷市に道場を持つプロの創作和太鼓集団なのですが、そのルーツは山梨の戦国大名 武田信玄、そうあの信玄公にあるんだそうです。信玄は和太鼓を使って指揮・命令を行なっていたそうで、その使い手として「御諏訪太鼓21人衆」という組織があったそうです。格好いい響きです。

武田家最後の頭領 武田勝頼が長篠の合戦において突撃する際にも御諏訪太鼓は鳴り響いていたはずです。和太鼓の音を直に聴くとその響きは体の芯まで届きます。戦いの際には徐々にボルテージを上げるのに相当な効果があったでしょう。戦士達の唸る心臓の鼓動と相まって和太鼓の響きは大地にこだまし、歴史を刻んで行ったと考えると単純な音以上の何かを感じられるかもしれませんね。

ちなみに、和太鼓は一本の木をくりぬいて作り、バチが当たる面は一枚の牛皮です。

当然ですが、大きければ大きいほど製作はもとより素材自体を見つけるのも大変な困難を要する楽器です。現在では合板や強化プラスチックでも制作されているようですが、それでも高価な楽器であるには違いありません。

高級外車くらいの和太鼓も普通にあるそうです。やはり単純な音以上の値打ちがありますね。

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