音楽の起源を探る!Part6

今回は日本の楽器について調べてみましょう。日本最古の楽器として認定されているのは「和琴」です。日本固有の弦楽器で、宮中の祭祀にて奉仕される国風歌舞のみに用いられる楽器です。雅楽の楽器の中では一番格が高く位の高い者のみが演奏出来たそうです。琴を弾く埴輪も出土されており、とても愛くるしい造形で見ると忘れられない印象です。今では女性が弾くイメージの琴ですが、埴輪(はにわ)の演奏者は男性のようです。烏帽子型の帽子をかぶり、おさげが両肩まで伸びています。また、後頭部には垂髪(すいはつ)があり、袴の膝部分には鈴をつけた脚結(ゆあい)と、赤く彩色された沓を履いています。高貴な人物をあらわす様式です。琴は天皇やその重臣が弾く楽器で、神の信託を請うのに必要不可欠だったのでしょう。

琴は四弦や五弦で、大きさは今のように大型ではありません。膝に乗せられるサイズのようです。そして、埴輪は「ばち」を持っています。昔の琴は爪ではなく「バチ」で三味線の様にかき鳴らしていたかもしれません。結構激しい演奏だったかもしれませんが、実態は分かりません。和琴の起源は神代記の「天沼琴(あめのぬごと)」で「天石窟(あめのいわや)前で天香弓六張をならべ弦を叩いて音を調べた」とあり、六弦であることが分かります。また、「叩く」と言う表現からも「ばち」を使って激しく演奏したのかもしれません。

ただ、ここで疑問がでます。埴輪は四弦、五弦のつくりに対して、神代記の記述は六弦です。埴輪の出土先は主に関東で、関東では四弦です。五弦の埴輪は九州での出土です。もしかしたら、和琴の起源は異なる場所から同時多発的に発生して、大和朝廷に統一される過程で六弦になっていったのかもしれませんね。日本最古の楽器には古代のロマンと歴史がつまっていそうです。

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