30℃を超える日もちらほら出て来ていよいよ夏が顔を出してきたようですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?入国制限も緩和され、信玄公祭りも10月開催が決まり、コロナも3年目ともなると段々と普段の日常を取り戻す方向に動いている様です。心なしか県内の感染者数も落ち着いてきている様ですし、このまま収束に向かってくれることを祈るばかりですね。
コロナは収まってきてはいますが、世界的にはまだまだ不穏なニュースが流れているようで、戦争も長期化しておりますし、猿痘なる新たな感染症もある様ですし、急激な円安になってきた日本経済は経済成長しないで物価だけが上がる「スタグフレーション」の様相を呈してきています。このままでは「明るい未来ってなんだっけ?」って言うミスチルの「everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-」の歌詞が現実のこととなってしまうと思いつつ、この歌が1994年発表ですからもうその頃から明るい未来に疑問がていされていたかと思うと、なんとも暗鬱な気持ちになってしまうのでした。あの頃僕らは中学生でまだ将来に希望があった記憶がありますが、、
その頃の日本はまさに時代の転換点で、1995年は阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、エヴァンゲリオン放送開始、日本経済は確実に失速した年でした。四捨五入してもう30年近く前になるかと思うと、自分自身が歳をとったのもそうですが、あの頃から日本がずっと混沌の時代を彷徨っているかと思うとなんと長く苦しい月日が流れているのだろうとため息が出てしまいます。1人の人間が生まれて30歳になるってことは親になっていても不思議ではないのですから、1人の人間にとっても少なくない時間ではないでしょうか?
しかし、日々は常に流れ続けています。
最近1番下の3歳の息子が突然「ギオンチョウシャのカネノオエ」と言い出してびっくりしたんですが(テレビの影響らしいです)、これは「祇園精舎の金の声」でして要するに平家物語の冒頭部分です。
祇園精舎の金の声、諸行無常の響あり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす、おごれるものも久しからず、ただ春の夜の夢のごとし、たけきものもついには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ
日本を代表する名文ですが、要するに「諸行無常」あらゆるものは永遠には続かない、ということを表しています。そう、悪いことは(もちろん良いことも)いつまでも続かない、と言うことですよね。これは確かにそう思ってしまうし、思いたい。
日々は絶えず流れているのです。忘れがちだけど、大事なことですね。
ちなみに、昔は琵琶法師が平家物語を歌い上げていた様で、某動画サイトでも見れます。当時の流行歌の様なものですね。あの耳なし芳一にも欠かせませんし、考えて見ればいまの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」も平家を倒した源氏を支えた北条氏の話ですし(ちなみに北条氏も執権として頂点を極めましたが滅ぼされました)、アニメでも流された様です。
こんな時だからこそ、日本の大昔の流行歌に耳を傾けるのも一興かもしれませんよ!
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