30℃越えが連日続いていますが皆さまいかがお過ごしでしょうか?ふとっちょには辛い季節の到来に只々太陽を恨めしく思う今日このごろ、陽に炙られて黒ずむ肌に止めどない滝汗が流れ、水玉が弾いていた肌も遠い昔、今は張り付くようにひび割れ、無情にもノナネール発散機と化しておる私です。
さて、この季節には風物詩がたくさんありまして、七夕があり、花火があり、土用の丑の日があり、台風があり、夏休みがあり、そして、忘れてならないのが「昆虫」です。最近では「食べる」イメージなんかもあるようですが、私と息子達のイメージは採取する対象であり、小さなお友達であり、自然を教えてくれる先生といった感じ。特にカブトムシとクワガタは崇拝の対象とも言える存在であり、「いつかニューヨーク?に行ってヘラクレスとゴホンツノカブトをとる!」と将来の目標になっている、言わば夢そのものを与えてくれる特別なのです。男の子のろまんなんです!
かくして、我々は夜の森に夢を求めて乗り出していきました。子供は寝る時間?そんなの夢の前では関係ありません。監督の命令など無視なのであります。車の中は仮面ライダーの歌が流れ、車内は大合唱。虫がヒーロなんて最高なのです。そう言えば虫に関する歌って結構ありますよね。童謡赤とんぼもあれば、ブンブンブンハチが飛ぶ♪もありますし、蝶・バタフライ・パピヨンだったりスパイダー、蛍なんて結構ありますし、長渕の「とんぼ」はもしかしたら我らおじさん世代が初めて聞いた「虫/J-POP」かもしれないです(いや、てんとう虫のサンバか???)。ただ我々世代の虫歌といえばaikoの「カブトムシ」でしょうか。ラブソングと虫、素敵です。
まさかカブトムシをお父さんが1年中飼っていたから生まれた曲だなんて思いも知りませんでしたが、彼女のお父さんと哀川翔さんは気があうかもしれません。そんなことを考えていると、森に到着。早速暗闇にライトを当てて小さなお友達とご対面!といきたいところですが、なんと息子達に夜の森の暗闇はハードすぎたようで車の中でのパーティー気分が一気に覚めたようです。少し歩いただけで「帰ろう」コールが響き渡ってしまったのでした。考えて見れば初めての体験だったわけで、自分で捕まえるワクワクよりも何が潜んでいるかわからない闇への恐怖が上回っても不思議ではありません。もう少し夜に慣れさせてからくるべきだったと少し後悔しながらお父さんの少年熱はまだ燻っていたわけで、このまま帰るのも忍びない、いや、手ぶらでは家に帰れない悲しい男の性が車を家路に向けながらも頭の中は別の場所を思い浮かべていました。結構車を走らせて森に来ていたけど、思いついたのは本当に近所にある某神社の境内でした。もしかしたらあそこにいるかも、そんな思いつきに内心笑みを浮かべながら、怖がっている息子達を慰めつつ、目的の場所に行くことを彼らに告げたのでした。
そこは彼らも昼間によく来ている場所だったから、なんだか車内は再び活況を取り戻したのです。この単純さが息子のいいところでしょうか。さて、いざ行ってみたらそこは楽園でした。至る所に小さなお友達がいるではありませんか。子供達も大満足です。全部取りそうな彼らに取りすぎてはいけないと諭して、たった1匹虫かごに入れて家路についたのでした。今年も我が家の家族が増えました。青い鳥ではないですが、実は自分に近いところに出会いってあるのかもしれませんね。それではまた!
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