音楽の上達において「耳の良さ」は、才能ではなく習慣によって作られます。
どんなに練習量を増やしても、自分の音を正確に聴けなければ、本当の意味での成長は難しいもの。
しかし逆に言えば、日々の小さな習慣を積み重ねるだけで、耳は確実に育っていきます。
今回は、「客観的な耳」を持つために誰でもできる“聴く習慣”を紹介します。
🎧 1. 自分の音を毎日短くでも録る
耳を育てる一番の近道は、録音して聴くことです。
毎回完璧を目指す必要はなく、1分でも構いません。
「今日はここを意識して歌った(弾いた)」という音を残し、数日後に聴き返すだけで、自分の変化や課題に気づけます。
音を“残す習慣”ができると、耳が自然と客観的な視点を持つようになります。
🎵 2. 違う環境で音を聴いてみる
同じ録音でも、聴く場所やデバイスを変えるだけで印象が変わります。
ヘッドホン、スマホスピーカー、スタジオのモニターなど、複数の環境で聴くことで、音の捉え方が立体的になります。
特にスタジオのような音響設計された空間では、家庭では聞こえづらい“低音の響き”や“空間の残響”を感じ取ることができます。
この体験は、耳の感度を飛躍的に高める効果があります。
🎙 3. 他人の音を分析する習慣をつける
自分の音だけでなく、他人の演奏や歌を分析することも耳を鍛える上で非常に有効です。
「なぜこの人の音は心地よいのか」「どんなリズム感や表現が魅力的なのか」
といった視点を持つことで、耳が自然に比較・分析するモードになります。
音楽配信サービスやライブ映像を“耳のトレーニング教材”として活用してみましょう。
🪞 4. 「評価」ではなく「観察」で聴く
自分の録音を聴くときに、つい「うまくいった/いかなかった」で判断しがちです。
しかし耳を育てるためには、「観察する」という意識が大切です。
たとえば:
- 「前回よりもピッチが安定している」
- 「リズムの入りが少し早い」
- 「音量の変化が自然になった」
といった具体的な変化や傾向に注目することで、耳が“分析する力”を覚えていきます。
🌟 5. スタジオ練習を“耳トレ時間”に変える
iB MUSIC STUDIO & Schoolのようなスタジオでは、録音機材やモニター環境が整っているため、
「聴く練習」を実践するのに最適です。
たとえば、
- 練習前に音量・響きをチェック
- 練習中にリアルタイムで自分の音を確認
- 練習後に録音を聴いて比較
この3ステップを意識するだけで、耳の精度は確実に上がります。
また、音楽教室レッスンと併用することで、講師のアドバイスと自分の聴覚感覚をリンクさせることができます。
💬 最後に
“客観的な耳”は、才能ではなく「気づく力」です。
日々の練習やスタジオ利用の中で、「今日はどんな音に気づけたか」を意識するだけでも、
あなたの耳は確実に磨かれていきます。
自分の音を愛着をもって“観察”すること。
それこそが、音楽を長く続けるための何よりの秘訣です🎶
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