雨の日々が続いて梅雨が戻ってきた様でしたが、連日夏らしい気温になってきました。皆さんいかがお過ごしでしょうか？先月は暑くて今月は涼しくて、地球さんに振り回されて調子を狂わされている方も多いのでは。

かくいう私も今月に入り謎の膝痛に襲われました。全く膝が動かずに、無理して動かすたびに今まで経験のない激痛が走るのです。階段を登るのも降りるのも一苦労。心当たりがないので気温の変化のせいにしてやり場のない憤りを地球さんにぶつけはしたのですが、動かない膝で歩くたびに重力の無慈悲さで返され、やはり自分の日頃の行いが悪いと反省したのでした（いやー、痛風でした。心当たりありすぎです。ええ、長年の不摂生の結果ですよ、とほほ）。

さて、今月は悲劇的なニュースがありましたね。安倍元首相の暗殺という非常にショッキングな教科書に乗るレベルの事件がありました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

選挙期間中に政治家が暗殺されるなんてまるで日本のことではないと思えてしまいますが、現実に起きてしまいました。民主主義社会においてはあってはならない事ですが、実はもうその社会が崩壊してしまっている証拠なのかもしれません。犯人自身も暗い闇を抱えており、実はその闇に目を背けてきたのが今までの日本で、それを隠しきれなくなるほど余裕がなくなってきているのかもしれないと少し思いました。

こんな大事件が起きている最中でも庶民の日常は淡々と過ぎていくのですが、我が家でも今月になっていくつか変化がありました。私の食生活の根本的な見直しはさておき、まず新しい「家族」ではないですが、カブトムシを2匹飼い始めました。オスのカブトムシで名前はありませんが子供達は「虫さん、虫さん」と呼んで、朝晩虫かごを開いて観察しています。去年は1匹も見つからなかったので子供達も喜んでいるのですが、私自身も毎朝毎晩餌などを交換しながらその日課が楽しみになっているから不思議なものです。子供の頃はあまり興味はなかったのですが、この歳になって好きと言うわけではないですが悪くはないなぁ、といった感じです。

そして、我が家に新たな「風」が吹き始めました。新しい楽器が加わったのです。それはミニギター！普通のギターよりもひとまわり小さなギターで、小学生低学年の子供にしっくりくるサイズ感なのですがその音色は普通のギターに引けを取らない本格的なものです。プラスチックのおもちゃとは違う、小さくても実力派なのです。ギターが我が家に来ることになったきっかけは6歳になる長男の楽器に対する「熱風」でした。ピアノや鉄琴などは習っていたのですが、今度はギターに風向きが変わったようで、それならとっておきの師匠が身近にいるではないか、と音楽教室をしている友人にギターを触らせてもらいました（ええ、皆さんご存知の人です）。

そして、そこで長男が出会ったのがミニギターと言うわけです。彼の目はいつになく輝いていて、とっても嬉しそうでした。彼に急かされるようにその日のうちに注文させられたのですが、実はその日にミニギターに出会ったのはもう1人いたのでした。

そう、私です（てへ）。

長男はミニギターが到着してから可能な限り毎日少しの時間だけ練習するのですが、どうも子供ですし初めてですからうまくいかないんです。それを見て、聞きながら私の方がムズムズしてきました。でも、私はギターを弾けないのですからどうしようもありません。でも、とりあえず、説明書通りにチューニング（今のチューナーは小型で優れものですね）しながら何だかギターがしっくり手に馴染むので音を出しながら楽しく感じていたところなので、長男からギターを貸してもらってコードを押さえて音を出してみたら、これが不思議なくらいしっくり来たんです。若い時に某師匠（音楽教室をしている例のあの人です）から手解きを受けて、その時は全くできなかった記憶があるのですが、今になって割と弾けているのでそれが不思議だけど、楽しく感じました。子供と同じ気持ちでギターを弾いたら何だか少しずつできている様な気がして、それが楽しいんだと思います。

それから長男と一緒に練習する様になったのでした。もしかしたら彼より私の方が長くギターを触っているかもしれません。これはもう1本増えるのも時間の問題かもしれませんが、我が家の「風神」（いや私に雷を落とすのが得意だから「雷神」か？）にお伺いを立てるためにも妻にもギターを弾いてもらおうかと画策中です（ちなみに弟達も興味津々で掻き鳴らしてもいます。じきに5本になるのもそう遠くな未来なのかも）。

とにかく、40の手習と言うのは本当にあるんだな、と言うお話でした。