アコギ入門講座 Part9 / ネックの反りについて

ギターのネック部分は、部屋の温度(特に湿度)や弦の張力によって変形し、反ってくる事があります。弦高が高く感じる場合や、逆に低すぎて弦がフレットに触れた状態でビビりが起こっている場合は、メンテナンスにより最適な状態へ調整してあげる事が必要です。

まず、ネックの反りを改善(把握)するため、お持ちのネック状態が、「順反り」なのか「逆反り」なのかを確認しておかなければなりません。

ネック反りの確認方法については、12フレットに定規を立て、弦までの距離を測り確認する事ができます。6弦で2.5mm程度、1弦で2.0mm前後が基準とされていますが、0.2mm違うだけで演奏のしやすさに違いが出てきますので、微調整を行いながら好みの高さを見つけると良いです。

ご自身のギターのネックがどちら側に反っているか確認ができたら、次は調整を行っていきましょう。大抵のギターはサウンドホールの中から、ネックの方向を覗くとネック調整用の穴が見えると思います。穴の中にはネックを調整するトラスロッド(金属の棒)が仕込まれているので、その部分を六角レンチで回して調整を行っていきます。

順反りの場合は締める方向(右回り)に、逆反りの場合は緩める方向(左回り)に回転させます。30度ほど回転させただけでも変化があるので、作業はくれぐれも慎重に行ってくださいね。

弦を緩めた状態でレンチで少しずつ(1回につき45度〜90度くらい)回して調整します。 ギターにより個体差がありますので、回すごとに少し時間を置いて確認してみてください。

※無理やり回しすぎるとネック割れの危険を伴います。作業が不安な場合はスクールでもメンテナンスサービスとして承っておりますのでお気軽にお問い合わせください。

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