スピッツの代表曲のひとつとして、長く親しまれている「楓」🍁
ゆったりとしたテンポ、美しいメロディ、そしてどこか切なさを感じさせるハーモニーが印象的な一曲です。
今回はそんな「楓」を、コード進行を中心に音楽的な視点から分析してみたいと思います🎵
「好きな曲だけれど、なぜこんなに心に残るんだろう?」
そんな視点で聴いてみると、いつもとは少し違った楽曲の魅力が見えてきます👀✨
🎵 「楓」はどんな曲?
「楓」は、スピッツが1998年3月25日にリリースした8thオリジナルアルバム『フェイクファー』に収録され、その後、同年7月7日に「楓/スピカ」としてシングルリリースされた楽曲です。
作詞・作曲は草野正宗さん。
楽曲は4/4拍子、原曲キーはA♭(変イ長調)、テンポはBPM80程度のゆったりとした楽曲です。
速いテンポや複雑なリズムで聴かせるのではなく、一つひとつのコードとメロディをじっくり聴かせるような構成になっています🎧
🎹 Aメロから見えてくる「楓」らしい響き
まずAメロ部分のコードを見てみましょう。
代表的な流れは、
A♭ → Cm → Fm7 → B♭7 → D♭ → E♭
となっています。
A♭メジャーを基準にすると、
Ⅰ → Ⅲm → Ⅵm → Ⅱ7 → Ⅳ → Ⅴ
という流れです。
最初は主和音であるA♭から始まりますが、そこからCm、Fm7とマイナーコードへ進んでいきます。
メジャーキーの楽曲でありながら、こうしたマイナーコードが自然に組み込まれることで、明るさだけではない、少し陰影のある響きが生まれています。
この明るさと切なさが同居するようなハーモニーも、「楓」の印象につながっている要素のひとつと考えられます🍁
💡 注目したい「B♭7」
ここで少し音楽理論的に注目したいのが、途中に登場するB♭7です。
A♭メジャーのダイアトニックコードを基本に考えた場合、Ⅱの位置には通常B♭mが登場します。
ところが「楓」のAメロでは、B♭7というコードが使われています。
つまり、すべてをそのキーの基本的なコードだけで構成しているわけではありません。
こうしたコードが加わることで、一瞬違った色合いが生まれ、次の展開へ向かっていくような響きを感じることができます🎹✨
何気なく聴いていると自然に通り過ぎてしまう部分ですが、コードを意識して聴いてみると、その変化がより分かりやすくなります。
🎶 サビは意外なほどシンプル!
そして「楓」の大きなポイントのひとつがサビです。
中心となっているコード進行は、
Fm → D♭ → E♭ → A♭
ディグリーネームで表すと、
Ⅵm → Ⅳ → Ⅴ → Ⅰ
という流れになります。
J-POPでも耳にすることの多い、非常にまとまりの良いコード進行です。
注目したいのは、サビが主和音のⅠではなくⅥm(Fm)から始まるところ👀
マイナーコードからスタートして、D♭、E♭と進み、最後にⅠのA♭へ着地します。
そのため、少し切なさを含んだ状態から始まりながら、最後には安定した場所へ戻ってくるような流れを感じることができます。
複雑なコードを次々と使用しているわけではありません。
それでも強く印象に残るのは、コード進行だけでなく、その上に乗るメロディやリズム、アレンジが絶妙に組み合わされているからなのでしょう🎵
🎼 「コード進行」だけでは曲の魅力は決まらない
ここまでコードを中心に見てきましたが、もちろん「楓」の魅力をコード進行だけで説明することはできません。
同じコード進行を使っても、
🎵 どんなメロディを乗せるか
🥁 どんなリズムにするか
🎹 どのような伴奏にするか
🎤 どのように歌うか
によって、完成する楽曲の印象は大きく変わります。
「楓」は比較的ゆったりとしたテンポの中で、コードとメロディが互いに引き立つように組み合わされています。
特にサビでは、シンプルなコード進行だからこそ、メロディそのものの美しさがより際立って感じられます✨
複雑なコードをたくさん使えば、必ず良い曲になるわけではない。
そんな作曲・アレンジのおもしろさも感じられる一曲です。
🎸 実際に楽器で弾いてみよう!
楽曲分析は、実際に楽器で音を出してみるとさらに理解しやすくなります。
原曲キーはA♭ですが、ギターではカポ1フレットでGキーのコードフォームを使用すると、
G → Bm → Em7 → A7 → C → D
という形でAメロの代表的な進行を演奏できます🎸
サビも、
Em → C → D → G
となるため、比較的馴染みのあるコードフォームで演奏することができます。
コードだけをゆっくり鳴らしながら、
「ここで少し雰囲気が変わるな」
「ここで落ち着いた感じがするな」
など、響きの変化を自分の耳で確かめてみるのもおすすめです👂🎵
コード譜をただ追いかけるだけでなく、それぞれのコードがどんな響きを持っているのかを意識することも、耳を鍛える良い練習になります。
🍁 名曲を「分析して聴く」のも音楽の楽しみ方
普段何気なく聴いている楽曲も、コード進行やメロディ、リズムなどに注目すると、これまで気づかなかった工夫がたくさん見えてきます。
今回取り上げた「楓」も、極端に複雑なコードを並べた楽曲ではありません。
メジャーとマイナーの響きのバランス、ダイアトニックコードだけに収まらないコードの使い方、そしてシンプルで印象的なサビの進行。
こうした要素が美しいメロディやアレンジと組み合わさることで、「楓」ならではの世界観につながっていると考えられます🎵
好きな曲がある方は、ぜひ一度、
「この曲はどんなコードでできているんだろう?」
という視点でも聴いてみてください👀
今まで何度も聴いてきた曲から、新しい発見があるかもしれません✨
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