音楽を始めると出会う「ドレミ」と「CDEFGAB」の不思議
楽器や歌を始めると、最初に覚えることが多い
「ドレミファソラシド」
ところが、ギターのコード表や楽譜を見ると、
C・D・E・F・G・A・B
というアルファベットが書かれています。
「ドレミとCDEって何が違うの?」
「世界中の人もドレミって言っているの?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
今回は、意外と知られていない「ドレミ」の歴史について、初心者の方にも分かりやすくご紹介します。
🎵 実は「ドレミ」は世界共通ではありません
結論から言うと、
「ドレミファソラシド」という呼び方は、世界中で統一されているわけではありません。
音そのものは共通ですが、
**音の「呼び方」**は国や音楽教育の方法によって異なります。
📖 ドレミの始まりは約1000年前
「ドレミ」のルーツは、11世紀頃のイタリアまでさかのぼります。
修道士であり音楽教育者だった**グイド・ダレッツォ(Guido d’Arezzo)**は、聖歌を覚えやすくするための教育方法を考えました。
当時歌われていたラテン語の賛歌
『Ut queant laxis』
では、それぞれの歌詞の冒頭が少しずつ高い音から始まっていました。
その最初の音節を並べると、
- Ut
- Re
- Mi
- Fa
- Sol
- La
となります。
これが現在の音名の原型です。
🎼 「ド」は最初から「ド」ではなかった
ここで面白いのが、
現在の「ド」は、
**もともとは「Ut(ウト)」**という名前でした。
しかし、
「Ut」は発音しにくいことから、
16世紀頃に「Do(ド)」へ置き換えられたと考えられています。
由来にはいくつかの説がありますが、
現在広く使われている「Do」は、この流れの中で定着しました。
🎹 「シ」も昔は違う名前だった?
現在の
シ(Si)
も、最初から存在していたわけではありません。
これは賛歌の最後に登場する
Sancte Ioannes
(聖ヨハネ)
の頭文字
S と I
から作られたとされています。
その後、
英語圏では「Si」ではなく
Ti
という呼び方を採用する教育法(トニック・ソルファ)が広まりました。
映画『サウンド・オブ・ミュージック』の有名な劇中歌
「Do-Re-Mi」
でも、
最後は
Do Re Mi Fa Sol La Ti
と歌われています。
🌍 国によって呼び方が違う
例えば、
🇯🇵 日本
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ
🇺🇸 アメリカ
教育では
Do Re Mi Fa Sol La Ti
を使うことがありますが、
実際の楽譜やコードでは
C D E F G A B
を使うのが一般的です。
🇩🇪 ドイツ
ドイツでは、
アルファベットによる音名が基本です。
さらに特徴的なのが、
日本でいう「シ」は
H
と表記されます。
一方、
Bは「シ♭(Bフラット)」を表します。
この違いは、クラシック音楽や輸入楽譜で目にすることがあります。
🎸 ギターでCやGが出てくる理由
ギターを始めると、
まず覚えるコードは
C
G
Am
Em
などのアルファベットです。
これは、
コードネームが国際的にアルファベット表記で統一されているためです。
そのため、
日本でもギターやベース、ピアノでは、
「ドレミ」で説明する場面と、
「CDEFGAB」で説明する場面の両方があります。
🎼 「ド」はいつも同じ音ではない?
ここでさらに面白いポイントがあります。
音楽教育では、
「ド」が常に”C”を指すとは限らない場合があります。
例えば、歌のレッスンなどでは、
曲の調(キー)に合わせて、
その曲の中心となる音を「ド」と考える移動ドという考え方があります。
一方で、
ピアノやギターなどでは、
Cを常に「ド」とする固定ドで学ぶことも一般的です。
どちらも長年使われてきた方法であり、目的や教育方針によって使い分けられています。
🎓 レッスンでもよくある質問です
iB MUSIC STUDIO & Schoolでも、
「ドレミとCはどう違うんですか?」
というご質問をいただくことがあります。
最初は少し難しく感じるかもしれませんが、
仕組みが分かると、
コード譜や楽譜がぐっと読みやすくなります。
一つひとつ理解していけば大丈夫です。
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🌟 名前を知ると、音楽はもっと面白くなる
普段何気なく使っている「ドレミ」。
実はその背景には、約1000年にわたる音楽教育の歴史があります。
「なぜCがドなの?」
「どうしてドイツだけHなの?」
そんな疑問を一つずつ知っていくと、楽譜やコード譜が今までより少し身近に感じられるはずです。
音楽は演奏するだけでなく、その歴史や仕組みを知ることで、さらに奥深い世界が広がります。






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