今回の章では、エレクトリックギターの演奏に欠かせない「4つの基本テクニック」をご紹介していきます!
前章までで登場した「パワーコード」や「クロマチックトレーニング」によって、ある程度“指で弦を押さえる感覚”が身についてきた方は、いよいよ次のステップへ進む準備ができたかもしれません。
ここでご紹介する4つのテクニックは、特にエレキギターらしさが際立つプレイスタイルで「ソロギター」や「リードギター」などで大活躍するものばかり。
最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れてくると表現力が一気に広がる、まさに“ギターが喋り出す”ようなプレイができるようになります。
まずは焦らず、前の章をしっかりマスターした上で、じっくり取り組んでいきましょう!
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1. ハンマリング(Hammer-on)★☆☆
ある音をピッキングしたあと、別の指で指板を叩きつけるように押さえ、新しい音を出すテクニック。
ピッキングは一度だけでOKなので、流れるようなスムーズなフレーズ作りに役立ちます。
譜面表記: “H” や “↑” などで示されることが多いです。2. プリング(Pull-off)★☆☆
ハンマリングとは逆に、指板を押さえている指を“引っかく”ように離すことで、次の音を出すテクニック。
1本の弦で2音以上を連続して出せるので、速弾きの入り口にもなります。
譜面表記: “P” や “↓” などで表されます。3. スライド(Slide)★★☆
あるフレットから別のフレットへ、押さえた指を滑らせて移動させるテクニック。
ピッキングは1回でOKで、グリッサンドのような効果が得られます。滑らかで感情的な表現が可能になります。
譜面表記: “/” や “\” を使って記載されます。4. チョーキング(Bending)★★★
弦を押し上げ(または下げ)て音程を変化させる、エレキギターの花形とも言えるテクニック。
ブルースやロックなどでギターが“泣く”ような音を出しているときは、たいていこれが使われています。
譜面表記: “b” や “↑1/2” “↑全” などで、上げる音程の幅も書かれることがあります。
難易度の目安と練習のポイント
あくまで主観にはなりますが、上記4つのテクニックは上から順に“習得しやすい順番”で並べています。
最初は、比較的ニュアンスが出しやすく、音の変化も分かりやすい「ハンマリング」や「プリング」から挑戦するのがオススメです。
それぞれのテクニックには、単なる“音を出す”という目的以上に、
「いかに自然に、感情を乗せて弾けるか」という“表現力”が問われます。
ぜひ、ひとつひとつの動きをじっくり確かめながら、丁寧に練習してみてくださいね!
次のセクションでは、それぞれのテクニックを実際の譜例とともに詳しく解説していきます!
どんな風に使われているのかを知ることで、きっとイメージもしやすくなるはずです。
お楽しみに!
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